手引きされた真綿糸を、手機で丹念に織り上げた八寸名古屋帯。
無撚糸ならではのふっくらとした優しい質感と、節のあるざっくりとした織りによる、素朴な風合いが魅力のお品です。
練色と卯の花色の縞を基調に、一見すると縦絣のように見える柄行きが浮かびますが、実は緯糸の濃淡で巧みに表現されたもの。経緯の役割を少し“裏返す”ような発想に、手仕事ならではの遊び心と工夫が感じられます。
藍墨茶濃淡で染められた絣糸の中には、ところどころ渋い桃色の糸が混ざっており、手織りならではの揺らぎある表情が、帯全体にあたたかな奥行きを添えています。
色数を抑えたシンプルなデザインは、さまざまなお着物と合わせやすく、お手持ちの紬や木綿着物の装いの幅を広げてくれることと思います。
民藝の風を感じさせる、素朴な美しさが宿る一本。
確かな手仕事の温もりと、真綿糸ならではのやわらかな風合いを、どうぞご堪能ください。
※モデル着用画像は色味がやや異なって見えます。商品画像が実物に近いお色味です。(モデル身長165cm)
織名古屋帯 八寸 真綿紬 手機 民藝
¥79,200価格
[寸法]
太鼓全長 / 115cm
太鼓幅 / 30.4cm
前部分全長 / 247cm
前部分幅 / 30.4cm[素材]
正絹[色]
練色 (参照:和色大辞典)
[商品の状態]
多少の使用感がありますが、目立つ傷汚れは無く、良いコンディションです。
胴無地部分に微かなくすみが多少ございます。
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