しゃりっとした風合いが特徴の生紬の地に、松煙染で型染が施された名古屋帯。
精錬途中の糸を使って織られる生紬。
織糸は上州赤城山の麓で玉繭(二匹の蚕が作る繭)を座繰りで手引きして作られます。この玉繭を経緯に使うことで、節のある独特の表情が生まれます。
まるで麻のような張りとシャリ感を持ちながらも、絹糸の艶としなやかさを感じる野趣豊かな絹織物です。
松煙染は油分の多い松を燃焼させた際に取れる煤を原料とする顔料で染められます。書道などに使われる墨と同じ原料を使用しているため、温かみのある優しい色味が特徴です。
こちらはその松煙染で菊唐草を型染めしたお品。
やや青みがかったグレーの背景に浮かぶ菊の代赭色が目を惹く、作家の感性が光る洒落み溢れるお品です。
シンプルなグレーの地は装いに取り入れやすく、お手持ちのお着物に寄り添ってくれるかと思います。
小紋や紬と合わせて。生紬の風合いと松煙染の色合いをお楽しみください。
生紬 松煙染 名古屋帯 型絵染 菊唐草 作家物 落款入り
¥0価格
[寸法]
太鼓全長 / 113cm
太鼓幅 / 30.4cm
前部分全長 / 266cm
前部分幅 / 15.5cm[素材]
正絹[色]
明度をやや落とした灰黄緑・明度、彩度を落とした利休鼠 (参照:和色大辞典)[商品の状態]
着用感の無い、極めて良いコンディションです。
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